コンテナ苗生産事業

BUSINESS

「皆伐再造林」は森林資源の循環という観点からも今後さらに加速していく中、県内の苗木生産能力(生産業者)は少なく、県外からの移入に頼らざる得ない状態となっております。また、令和5年度から本格化してきた花粉症対策により、県外からの仕入れについては送料の増、納期遅れも懸念される状況となりました。組合員の山林における皆伐後の植林の妨げにならないよう、独自に苗木生産を行う運びとなりました。概ね1年で生産を行うため、あわら市牛山に先進的な施設を整備しました。

育苗ハウス

作業棟内部の高さは夏季の高温障害を避けるために6m以上と通常の農業ハウスより高くなっています。また、天窓・遮光カーテン等を配置し日焼け等も起こしにくい仕様となっています。

 

発芽庫

通常では春季にしか出来なかった芽出し作業を温度・湿度を制御することにより周年行える発芽庫を整備してあります。

 

ムービングベンチ

1つのベンチに1200本のコンテナ苗を収納することができ、圃場内をベンチが自由に移動できます。1ベンチ当り120kgという重量になりますが1人でも楽に移動する事ができ、定植・収穫の作業箇所を1箇所にすることができます。

 

自動灌水・防除装置

マスプレーといわれる自走式潅水・防除装置により定期的に必要な潅水・防除に掛かる手間を大幅に削減できる。また、ノズル形状により潅水と防除の最適化をおこないます。

 

屋外馴化エリア

温室で生育した苗木をすぐに森林内に植栽すると適応障害を起こし枯れてしまします。温室内から屋外に出した苗を、外環境に馴化させるために低遮光カーテン、散水設備を用いて徐々に馴らすスペースです。

 

環境制御装置

気温・日射量・土壌水分を測定しスマートフォン等のデバイスに配信してリアルタイムな管理を行います。また、栽培棟の灌水装置、天窓等の操作を各デバイスにて行えるので省力化も図れる。成長の経過と環境条件を後方視で検証することにより成長促進の最適化も進めていきます。

 

Gallery

写真・動画